犬の予防接種ガイド|フィラリア・狂犬病・混合ワクチンを受ける前に知っておきたいこと
「フィラリアも狂犬病も聞いたことはあるけれど、実際に周りでかかった犬を見たことがない」と感じている飼い主様もいらっしゃるかと思います。
しかし、このような感染症を身近で見かけないのは、病気が存在しないのではなく「予防がきちんと続けられているから」です。世田谷区を含め、多くの地域で犬の予防接種が徹底されているため、重い感染症の流行が防がれています。
ただし、予防の意識が薄れたり、接種率が低下したりすれば、感染症は再び広がる可能性があります。フィラリア予防や狂犬病予防接種、混合ワクチンは、万が一を未然に防ぐための重要な予防医療です。大切な家族である愛犬を守るためにも、きちんと接種することが何よりも大切です。
今回は犬のフィラリア予防や狂犬病予防接種、混合ワクチンなどについてご紹介します。
■目次
1.犬のフィラリア予防とは?|世田谷区でも油断はできません
2.狂犬病予防接種とは?|法律で定められた大切な予防
3.混合ワクチン(任意接種)とは?|生活スタイルに合わせて選びます
4.高齢犬・持病のある犬の予防は?|抗体価検査という選択肢
5.3月中の受診を推奨する理由|世田谷区で犬の予防をお考えの方へ
6.まとめ
犬のフィラリア予防とは?|世田谷区でも油断はできません
フィラリア症は、蚊が媒介する寄生虫の感染症です。蚊に刺されることで体内に入った幼虫は、やがて心臓や肺の血管に寄生します。初期には目立った症状が見られない一方で、進行すると咳が表れたり、少し動いただけで疲れやすくなったりします。重症化すると命に関わることもあるため、注意が必要です。
しかし、フィラリア症は予防薬を継続することで防ぐことができます。そのため「かかってから治療する」のではなく「かからないように事前に予防しておく」ことが何よりも重要です。
なお、近年は気温の上昇により、蚊の活動期間が長くなる傾向があります。世田谷区のような都市部であっても、公園を散歩したり庭先で過ごしたりする中で、蚊に刺される機会は多くあります。室内で生活する犬でも、ベランダに出たり換気の際に蚊が入り込んだりする可能性があるため、リスクが完全になくなるわけではありません。
また、フィラリア予防は「5月から始めればよい」と思われることもありますが、近年の蚊の活動状況を考えると、余裕をもって早めに準備しておくことが大切です。予防を開始する前には、前年の感染がないかを確認するための血液検査を行う必要があります。そのため、3月下旬頃から受診して検査を済ませておくと、その後の予防をスムーズに始めることができます。4月以降の混雑を避けられる点も、早期受診の大きなメリットです。
狂犬病予防接種とは?|法律で定められた大切な予防
狂犬病は犬だけでなく、人にも感染する病気です。発症すると犬や人も致死率はほぼ100%とされており、現代の医療でも発症後の有効な治療法は確立されていません。そのため、何よりも予防の継続が重要です。
なお、日本では1956年以降、国内で感染した狂犬病による死亡例はありません。これは世界的に見ても非常にまれであり、日本が狂犬病予防を徹底してきた結果です。
また、狂犬病予防接種は、法律で年1回の接種が義務づけられています。これは犬を守るためだけでなく、地域社会全体の安全を守るための大切な制度です。
世田谷区では、狂犬病予防接種は通年で動物病院にて受けられるため、4月の集合注射の時期を待つ必要はありません。愛犬の体調が安定している時期を選び、落ち着いた環境で接種することをおすすめします。
<狂犬病ワクチンの成分が心配な飼い主様へ>
「ワクチンに水銀が含まれていると聞いて不安になった」「体に悪い影響はないのだろうか」と心配される飼い主様もいらっしゃいます。
現在使用されている狂犬病ワクチンは、国の基準に基づいて安全性が確認された製剤です。過去に防腐剤として使用されていた成分についても、現在は含まれていないものや、安全性が確認されたごく微量のみが用いられています。そのため、通常の接種において、過度に心配する必要はありません。
ただし、体質や体調によっては副反応が表れる可能性がゼロとはいえません。そのため当院では、接種前に体調を丁寧に確認し、リスクをできる限り抑えるよう配慮しています。
接種前にご不安な点がある場合は、遠慮なくご相談ください。十分にご理解いただいたうえで進めることを大切にしています。
混合ワクチン(任意接種)とは?|生活スタイルに合わせて選びます
混合ワクチンとは、犬同士でうつる感染症のうち、ワクチンで予防できる複数の病気を、1本の注射でまとめて接種するためのワクチンです。
混合ワクチンは狂犬病ワクチンとは異なり、法律で義務づけられているものではありません。しかし「任意だから受けなくてもよい予防」という意味ではなく、重い症状を引き起こす感染症から愛犬を守るための大切な予防医療です。
また、ワクチンには主に5種・6種・7種・8種・10種などがあり、数字が大きいほど予防できる病気が増えます。
予防できる主な病気には以下のようなものがあります。
<混合ワクチンで予防できる感染症の種類>
・犬ジステンパー
・犬伝染性肝炎
・犬アデノウイルス2型感染症
・犬パラインフルエンザウイルス感染症
・犬パルボウイルス感染症
・犬コロナウイルス感染症
・レプトスピラ感染症
なお、毎年同じ種類を続けるのではなく、年齢や体調、生活スタイルに合わせて見直すことも大切です。愛犬にとって最適な予防計画を立てるためにも、かかりつけの動物病院で相談しながら進めていきましょう。
高齢犬・持病のある犬の予防は?|抗体価検査という選択肢
「高齢だから副反応が心配」「持病があるけれど接種しても大丈夫だろうか」と悩まれる飼い主様もいらっしゃいます。年齢を重ねたり基礎疾患を抱えていたりする場合には、より慎重な判断が必要です。
当院では診察の際、全身状態を確認したうえで接種の可否を検討します。なお、混合ワクチンの接種を行う前に、状況によっては抗体価検査を行い、現在どの程度の免疫が残っているかを調べる方法もあります。十分な抗体価が確認できれば、その年の追加接種を見送る選択をすることもあります。
ただし、抗体価検査にも費用がかかり、将来的に免疫が低下すればいずれ接種が必要になります。愛犬の体調や生活環境を踏まえ、最適な方法を選ぶことが大切です。
3月中の受診を推奨する理由|世田谷区で犬の予防をお考えの方へ
4月以降は予防シーズンが本格化し、動物病院が混雑しやすくなります。
3月中に受診することで、以下のようなメリットがあります。
・落ち着いた環境でじっくり相談できる
・フィラリア検査やワクチン接種の年間計画を余裕をもって立てられる
・待ち時間による愛犬のストレスや、他の犬との接触リスクを減らせる
前述したように、世田谷区では狂犬病も通年接種が可能です。集合注射の時期に合わせる必要はありません。フィラリア予防も3月下旬頃から準備を始めると安心です。
なお、春は健康チェックの良いタイミングでもあります。予防とあわせて、全身の状態も確認しておきましょう。
まとめ
フィラリアや狂犬病などといった感染症を見かけないのは、日本で予防がしっかりと継続されているからです。
感染症予防は早めに準備を始めることで、愛犬の負担を減らし、飼い主様の不安も軽減できます。
なお、当院では内科・外科を含め幅広く診療し、その子の年齢や体調に合わせた予防方法を一緒に考えます。
世田谷区で犬の予防(フィラリア・狂犬病・ワクチン)をご検討中の飼い主様は、混雑が始まる前の3月下旬頃から、ぜひお早めにご相談ください。安心して春を迎えられるよう、しっかり準備を整えていきましょう。
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