つるまき動物病院
院長ブログ

今年こそ始めたい!犬や猫が長生きするための3つの健康習慣を獣医師が解説

2026年1月13日

新しい年を迎えると、「今年こそ、愛犬や愛猫の健康にしっかり向き合いたい」と感じる飼い主様も多いのではないでしょうか。一方で、「何から始めれば良いのか分からない」「始めようと思っても、なかなか続かなかった」というお声をいただくことも少なくありません。

実は、年始から春にかけての時期は生活リズムが整いやすく、新しい健康習慣を取り入れるのに適したタイミングです。思い立った今から始めても、決して遅くはありません。

そこで今回は、犬や猫が元気に長生きするために、ぜひ日常に取り入れていただきたい「3つの健康習慣」についてご紹介します。

■目次
1.習慣①:体重管理
2.習慣②:歯みがき(口腔ケア)
3.習慣③:定期的な健康チェック
4.よくあるご質問
5.まとめ

習慣①:体重管理


愛犬や愛猫の健康を考えるうえで、体重の管理はとても重要です。肥満の状態が続くと、関節への負担が増えたり、心臓や呼吸器に悪影響が出たりすることがあります。さらに、糖尿病や腫瘍のリスクも高まるため、体重のコントロールは病気の予防に直結します。

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なお、動物病院では「BCS(ボディ・コンディション・スコア)」という体型評価の指標を使って、犬や猫の適正体型を確認します。例えば、肋骨に軽く触れられるかどうか、上から見てくびれがあるかといった視点で判断します。

また、体重管理を成功させるには、無理なダイエットではなく「続けられる工夫」が大切です。たとえば、以下のような方法があります。

・年齢や運動量に応じてフードの量を見直す
・おやつの量や与え方を工夫する
・散歩の時間を少し延ばす
・室内でおもちゃを使って遊ぶ時間を増やす

こうした日常の中でできる取り組みを積み重ねることが、健康的な体型の維持に繋がります。急激な減量は身体に負担がかかるため、無理のないペースでの取り組みを心がけましょう。

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習慣②:歯みがき(口腔ケア)


犬や猫の歯周病は非常に多く、3歳を過ぎると約8割が歯周病を抱えているともいわれています。ただし、歯周病は口の中だけの問題ではありません。進行すると痛みや出血で食事が取りづらくなったり、重度の場合は歯が抜けてしまったりすることもあります。さらに、歯周病菌が血液を通じて全身に巡ると、心臓や腎臓などの臓器にも悪影響を及ぼすことがあります。

こうしたトラブルを防ぐためには、毎日の歯みがきがとても重要です。しかし、いきなり歯ブラシで磨こうとすると、犬や猫にとって大きなストレスになりかねません。そのため、歯みがきを習慣化するには、以下のように段階的に進めることがポイントです。

①まずは口の周りを触られることに慣れてもらう
②ガーゼで歯をやさしく拭くようにする
③慣れてきたら、少しずつ歯ブラシに移行する

このように少しずつステップを踏むことで、愛犬や愛猫も無理なく受け入れてくれるようになります。

もし歯みがきがどうしても難しい場合は、デンタルガムやデンタルジェルなどを補助的に活用する方法もあります。ただし、これらはあくまでも“補助”であり、歯みがきの代わりにはなりません。できる範囲でのケアを継続しながら、歯石や口臭などが気になる場合には、早めに動物病院にご相談ください

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習慣③:定期的な健康チェック


犬や猫は、不調を感じてもそれを隠そうとする傾向があります。そのため、見た目には元気に見えていても、実は体の中で病気が進行しているというケースも少なくありません。そのため、日頃からの観察と、定期的な健康診断の両方が非常に重要です。

まず、飼い主様がご自宅で行える健康チェックとして、以下のような点があります。

・安静時の呼吸数
・体重の増減
・食欲や水を飲む量の変化
・毛並みや皮膚の状態、耳のにおい

こうした日々の変化に注意を向けることが大切です。もし、これらに異変が見られた場合、早めに動物病院に相談することをおすすめします。

一方、病気の早期発見には、動物病院での健康診断も欠かせません。特に血液検査では、肝臓や腎臓などの内臓機能を確認することができます。

また、健康診断の頻度については「どれくらいのタイミングで受けるべきか」とよくご質問をいただきます。若い犬や猫であれば年に1回、シニア期に入ったら年に2回の受診が理想的です。

当院では、通年を通して健康診断を予約制で実施しております。春や秋などの混雑する時期を避けたご案内も可能ですので、気になる方はお気軽にお問い合わせください。

よくあるご質問


Q:ダイエットはどれくらいの期間で結果が出ますか?
A:体重の減少には個体差がありますが、急激な減量は健康に負担がかかるため避けましょう。理想的なのは、数か月かけてゆっくりと減量していくことです。継続的な取り組みが、健康的な体型の維持につながります。

Q:歯みがきは毎日必要ですか?嫌がる場合はどうすればいいですか?
A:理想的には毎日行うことが望ましいですが、難しい場合は週に数回のケアでも効果はあります。嫌がる場合は無理に行わず、口周りに触れる練習から始めて、徐々に慣らしていく方法がおすすめです。

Q: 健康診断はどのくらいの頻度で受ければいいですか?
A:一般的には、若い犬や猫では年に1回、シニア期に入ったら年に2回が目安です。健康状態や持病の有無によっても異なるため、詳しくは動物病院にご相談ください。

まとめ


体重管理や歯みがき、定期的な健康チェックは、どれも特別なことではありません。日常の中で「少し気をつけるだけ」で、愛犬や愛猫の健康寿命を大きく延ばすことができます。

飼い主様がご家庭でできるケアと、動物病院での専門的なサポートを組み合わせることで、無理のない形で健康管理を続けていくことが可能です。

「できる範囲で始めてみる」。その一歩が、愛犬や愛猫にとって大きな安心につながります。気になることや不安な点があれば、どうぞお気軽にご相談ください。

当院では、飼い主様と一緒に、その子に合った健康管理の方法を考え、寄り添いながらサポートしてまいります。

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