様々な感染症から守るために重要!|犬・猫のノミ・マダニ・フィラリア予防について
愛犬や愛猫と暮らしているとよくノミ・マダニ・フィラリア予防の単語を耳にすると思います。
しかし、なぜ犬と猫のノミ・マダニ・フィラリアの予防を行わなければいけないの?と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれません
この記事では、犬・猫のノミ・マダニ・フィラリアの予防の必要性や方法ついて解説していきます。
ノミ・マダニ・フィラリア予防がなぜ重要なのか
ノミ・マダニ・フィラリア予防は、ノミやマダニによって媒介される感染症や、犬が感染すると治療が難しく命を落としてしまう可能性が非常に高いフィラリア症の感染を予防するために重要です。
また、これらの寄生虫が媒介する感染症の中には、人間に感染する危険性もある人獣共通感染症と呼ばれる感染症も含まれます。
犬や猫が家の外に出ないからといって予防を行わない方もいますが、人間の衣服や靴などに付着して外部から持ち込まれ犬や猫に感染することもあるので、どんな場合でも予防をしてあげる必要があります。
ノミ・マダニ、フィラリア感染がもたらす疾患について
ノミ・マダニ・フィラリア感染が犬や猫に、もたらす疾患は以下の通りです。
■ノミ
ノミアレルギー性皮膚炎
貧血
瓜実条虫症(うりざねじょうちゅうしょう)
■マダニ
貧血
バベシア症
ダニアレルギー性皮膚炎
SFTS(重症熱性血小板減少症)
■蚊
フィラリア症
ノミ・マダニ・フィラリアの予防を行わないと、非常に多くの感染症が犬・猫に感染する可能性があります。
また、犬・猫だけでなく人間にも感染する病気もあります。
特にSFTS(重症熱性血小板減少症)は近年増加しているマダニ媒介性の病気であり、感染した人間は、最悪の場合命を落としてしまうことが報告されています。
他にも人獣共通感染症としてライム病、日本紅斑熱などもあります。
飼い主さんは、犬・猫だけでなく人間を守るためにもしっかり予防を行うようにしてあげてください。
ノミ・マダニ・フィラリアの予防方法について
ノミ・マダニの予防方法としては、月に1回、後頭部〜背中に滴下するスポットタイプかご飯に混ぜる内服タイプを飲ませてあげることによって予防ができます。
また、一般的にノミやマダニの活動が盛んになる時期は春から秋にかけてとされていますが、ノミやダニは暖かい室内であれば冬でも繁殖する危険性があります。
万全にノミ・マダニ予防をするためにも、一年中予防することをおすすめします。
フィラリア予防の方法も同様にスポットタイプや内服のおやつタイプや粉薬を月に1回飲ませてあげることで予防できます。また他にも注射タイプのものなどもあります。
フィラリアの予防期間の目安としては、蚊が出はじめて1か月後から、蚊が見られなくなって1ヶ月後までが一般的です。
また、近年では、ノミ・マダニ・フィラリアの全ての感染を1粒飲むだけで、予防できるオールインワンタイプの薬も存在します。
この薬は1ヶ月に1粒与えるだけで予防が可能なので、手間がかからず便利です。
ノミ・マダニ・フィラリアの予防は1ヶ月に1回行うだけで簡単に行えますので、しっかりと行うようにしてください。
まとめ
ノミ・マダニや蚊がもたらす疾患は重症度が高く、人間にもうつることがあります。
そのため、ノミ・マダニ・フィラリアの予防を行うことは、犬・猫だけでなく人間への感染を予防するために非常に重要です。
飼い主さんは、犬・猫のノミ・マダニ・フィラリアの予防をしっかりと行ってあげて人間を含めた家族みんなが健康で暮らせる環境を目指しましょう。
ノミ・マダニ・フィラリア予防についてお困りの際は当院にご相談ください。
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