愛犬愛猫の健康を守るために重要!|予防診療の重要性について-狂犬病・混合ワクチン編-
春はワクチンの接種やフィラリア予防を行うシーズンです。
しかし、毎年予防接種を行ってはいるものの、混合ワクチンや狂犬病ワクチンを打つことの重要性やどんな病気が予防できるのかなど、詳しくは分からないという方も多いのではないでしょうか。
予防接種は大切な愛犬・愛猫の健康を守り、一緒に長く過ごすためのものとして重要な役割を担っています。
今回は、そんな気になる犬と猫の予防接種について解説していきます。
犬・猫の予防接種がなぜ重要なのか
犬と猫のワクチン接種は、感染症にかからないように予防し、万が一感染症にかかったとしても病気の重症化を防ぐことができるため非常に重要です。
予防接種によって防げる感染症は非常に多く、なかには重症化すると命を落としてしまうような感染症も存在します。
また、トリミングサロンやペットホテル、ドッグランなどの施設は、感染症が蔓延しやすく、ワクチン接種していないと利用できないところがほとんどです。
飼い主さんは、病原体から犬・猫を守るためにもワクチン接種を行ってあげるようにしましょう。
犬と猫のワクチンの種類と予防できる疾患
ワクチンにはいくつかの種類があり、予防できる疾患もさまざまです。
ここからは、犬と猫でのワクチンの種類と予防できる疾患についてそれぞれ解説していきます。
犬のワクチンの種類と予防できる疾患
犬の主なワクチンは、混合ワクチンと狂犬病ワクチンです。
狂犬病ワクチンは、国内で接種が義務付けられており、犬を飼っている飼い主さんは、1年に1回、狂犬病ワクチンの接種を行う必要があります。
狂犬病は現在、日本では清浄国(特定の伝染病が発生していない、またはワクチン接種によって撲滅された国や地域)と認定されていますが、もしも日本に病原体が入ってきた場合に流行を防ぐためにワクチン接種が必要です。
混合ワクチンは、感染症を予防するために必要なワクチンであり、1年に1回の接種が基本です。
以下の表のように予防できる感染症に対して、さまざまな種類の混合ワクチンが存在します。
混合ワクチンは、5種混合ワクチンや6種混合ワクチンが一般的です。
さらにレプトスピラ感染症を予防したい場合には、7種〜10種混合ワクチンを接種する必要があります。
どの混合ワクチンを打つかは、住んでいる地域やライフスタイルによっても異なります。
飼い主さんはどのワクチンを接種するか獣医師と相談して、愛犬に合うワクチン接種を行ってあげるようにしましょう。
猫のワクチンの種類と予防できる疾患
猫も、犬と同様に混合ワクチンを接種する必要があります。
猫の混合ワクチンで予防できる感染症としては、以下の通りです。
猫の混合ワクチンでは、3種混合ワクチンが一般的でありますが、猫白血病やクラミジアなどの感染症を予防したい場合には、4種や5種ワクチンを接種する必要があります。
また、地域猫や保護猫などは、感染症を多く持っている可能性があります。
そのため、地域猫、保護猫と接触する機会が多い子は5種ワクチンを接種してあげた方が良いでしょう。
まとめ
犬と猫のワクチン接種は、感染症を予防してペットの健康を保つために非常に重要です。
本記事で紹介したように、ワクチン接種を行うことで、予防できる感染症は非常に多岐にわたります。
ペットの健康を守るためにも、飼い主さんは、しっかりとワクチン接種を行い感染症を予防してあげるようにしましょう。
予防接種を打つタイミングや内容についてご不明な点がある方はお気軽に当院にご相談ください。
犬・猫のノミ・マダニ・フィラリア予防についての記事はこちらから
東京都世田谷区の動物病院なら『つるまき動物病院』